町田市:M様邸 (2009年4月建築)
今回書庫兼住宅という事で、緑に囲まれた地域で建築なされましたM様。
土地をご自分で買い付け、当社に建築依頼されました。
数千冊もの本を趣味で集められているとの事で、住宅なのですが、
本の荷重が耐えられる為に作られた普通の木造住宅では考えられない
基礎が特徴です。
1 | 2
まずはこの建物に住んでからの事をお伺いする前に、こちらの土地を見つけるまでの道筋についてお伺いします。
今回、以前の場所から移転するにあたり、何を基準に土地を選別していったのですか?
私の場合、本のスペースを優先に考えて"ちょうどよい広さ"というのを中心に考えました。
居住空間というよりは、本の置き場所が欲しいというのが一番の希望だったんです。
広さで言うと20uくらいなんですが、これがなかなか見つからなかったんです。
色々探してみたんですがそれでもなくて、
2年半くらい探して出るのを待ちましたね。
今回は土地から探して住宅を建てられましたが、中古の戸建住宅といった物件には目を止めなかったんですか?
探していましたね、プレハブとか、マンションとかも。ただ私の持っている本の数の 重量では床が抜けてしまうレベルなんです(笑) 数万冊はありますからね。 それで、丈夫な構造で一から作らないとって事になりました。
土地が見つかって、いよいよ家を建てる事になりますが、どのように建設する会社を選ばれましたか?
ネットで調べていまして、そこでHLPさんのサイトをたまたま見たんです。その時はプレハブに興味を持っていたので、価格表を見たら安かった。場所も町田で 家からも近いし…それでまずは電話してみたんですよ。
他の建築会社さんにはお話をされましたか?
はい。 初めはプレハブしか考えていなかったので色々なプレハブ会社さんに問い合わせていましたね。 各社の方と色々話させて頂きました。 その中でHLPさんの返答が一番自分では納得いく回答が返ってきましたね。 今思えばその点の決め手の一つかな。
まず今回の工事において膨大な書庫という事で、御依頼頂いた時プレハブですと保管の状態が気になりました。
本を大事になされているM様にとって、安いだけのプレハブは如何なものかと・・・。
プレハブは構造的には簡単なもので、M様のご要望を賄えないのが本音でした。また書庫としての環境、つまり保管するにあたり
室内状況が適さない事も御依頼頂いた段階で想定しておりました。その点をご説明、ご理解頂いたのが良かったのかと思いました。
↓
そんな中弊社に建築をご依頼頂いた判断材料は何だったのでしょうか?
そうですねー…やっぱり色々お話をさせて頂く中で、専門家として親身になってアドバイスやご提案を頂けた事でしょうか。
当初プレハブを考えていた時に、こちらのやりたい事を聞いた上で、単にこちらの言うことを聞くのだけではなく、2×4の木造住宅を提案して
頂いたんですね。
そのやりとりの中で、プロとして信頼出来た事が決め手でした。
実際に弊社担当にあった時の第一印象を覚えていらっしゃいますか?
"現場の叩き上げ"って感じでしょうか(笑)
なんていうか、この道一筋!という、情熱を感じましたね。
壁沿いにもお持ちになっている本棚を設置する予定
建築される際、一番重視して欲しかった所はありますか?
本の重さに耐えられる基礎も勿論ですが、本を良い状態で保管できる環境です。 まず湿度や風通しに気がいきました。また本は光に弱いのでその点も窓を多く作ってもと思いました。。 ただ住宅を作る以上、窓を作らないっていうのは法律上出来ないみたいなんです。 また窓をなくすと今度は換気をどうするかって事にもなりますし。 そういった一番不安に思っている事を一番にお伝えしました。
念密に打ち合わせを重ねていったと思いますが、実際にお打ち合わせから家が建つまでの間はどのくらいありましたか?
一番最初にHLPさんにご相談を始めて、開始するまでは3〜4ヶ月で、工事が始まってからは3ヶ月くらいだったと思います。
家を建てるまでに、いろんな相談をさせて頂いていたので…そこに結構時間をかけさせて頂きましたね。
数千冊の本を収納する書棚
それは土地を購入されて家が建つまでの予定していたご自分のスケジュールにあっていましたか?
なんとなくですが、半年じゃ早いから…9ヶ月〜1年くらいかと思っていましたね。
ただ、出来るならなるべく早くやって頂ければと思いました。なので、今回打ち合わせに時間が掛かった事は予定的には遅くなりましたが 建築が始まってからは当初考えていた予定より早く建てて頂いたと思っています。
実際に工事が始まるにあたり、工事関係者に気をつけて欲しい要望などはありましたか?
現場には何度か伺いましたけど、始まったらもう、お任せするしかないって思っていましたので(笑)特には考えていませんでした。
実際他社で施工されている一般的な配筋をご覧になった事がないと思いますが、現場で当社の配筋を見た時に、何か感じる部分はありましたか?
想像と違って、イメージしていたものよりややこしい…というか(笑)そういう感じでした。ただ、時々ビルの工事現場で見るようなもの でしたので、これは相当丈夫そうだなと思ってました。
弊社自慢の全壁内を通気する工法を用いています
田辺:M様邸で行った基礎は一般木造住宅では考えられない頑丈さです。 写真の様に地中梁を設け通常よりも太い異型鉄筋を用いています。 相当な本の重量に耐えられるよう設計されています。(ここ用の写真を用意します)
基礎工事が終わって実際に家の配置が分かった時、ご自分のお家は思って いたのと比べて大きかったですか? ※実際に基礎工事が完了した状態では、思っていたより我が家は小さいと いう方が多いのです。
土地自体がそこまで大きくなく、建築上精一杯線を引いて頂いていたので 「まぁこんなもんかな?」という感じでした。 その時点では住んでみないと分からないと思っていましたので。
では建て上げが始まり、実際に家のフレームが建った時、思っていたより 大きかったですか?小さかったですか?思い通りでしたか? ※上棟した後は思っていたより大きいと感じる方が多いです。
結構数字を頭の中で計算して、実際の空間を想像していたので…
大体想像通りでしたね(笑)
1 | 2